2012年11月18日日曜日

新井敏記『SWITCH STORIES 彼らがいた場所』

「新潮クレストブックシリーズ」をたちあげ、雑誌「考える人」の編集長だった松家仁之氏と、「SWITCH」「Coyote」を創刊した新井敏記氏の対談を聞きにいったときの話。お二人のそれぞれの仕事への思いなど、少々照れながら、敬愛をこめた笑いの中に進められていました。

話が共通の友人である写真家の星野道夫氏に移ったとき、すっとお二人が静かになってそれぞれの思い出の中に沈んでいくのが感じられました。星野道夫の遺したメッセージを、直接知っている人たちは特に、深く深く受け止めて、日々過ごしている。

私自身アラスカに通うきっかけを考えると、星野道夫の写真や本はもちろんですが、さらにそのメッセージを様々な形で知らせてくれた作品があった、それが旅立つきっかけだと思います。例えば梨木香歩『春になったら苺をつみに』(新潮文庫)のカバーとして織り込まれていたり。

今年も、5度目のアラスカに行ってきます!