2013年10月22日火曜日

シトカ 2013

南東アラスカのシトカに9月末に行ってきました。Welcome back...
初めて訪れたときの、見るものすべてが”アラスカ”として興奮したときは過ぎ、静かな染みとおるような時間です。ああハクトウワシがいる、あの針葉樹の森に深く響き渡る声は体が知っている。でも、こんなところまで、という森の中の細い流れで鮭がばしゃばしゃしているのを思いがけず見つけて座り込んでしばらく観察したり。

頭で考えたり、決めたりしていることに日々時間が占められているようだけどそれはどのくらい本当なんだろう。写真家の星野道夫が亡くなる前に求めていた、昔生きていた人々が世界をどのように見ていたか、それを知りたい、という言葉をあらためて思い出す旅でした。

一週間くらいして社会性を取り戻すためのろのろと手紙を書いていると、どこに行っていたの、さがしていたのよ、クジラが4頭見えるよ、と教えてくれる86歳と82歳のピートとバーサ。今年も同じ場所にクジラが見える、クジラと同じような旅をしている、6度目のアラスカ。


鮭の遡上