2013年12月25日水曜日

漂流物

2011年の東日本大震災の津波で発生したガレキが、海流に乗って北米沿岸にたどり着いている、ということを映像やニュースで知りました。ブラック・ベアーが漂流物で遊ぶ映像や、プラスチックのゴミにまみれた海鳥の映像はショックです。あの見知った、美しい南東アラスカの多島海ではどうなっているだろう、と気になりながら旅に出た2013年秋のシトカでした。

実際のところ、2週間の滞在中、何人か話しをしてみると、ああそうらしいね、見たって人いるよ、という声もあるものの、実際に見た、という人には会いませんでした。(でも実は話題にあげるのは結構気を使います。)海辺を歩いていても、それらしい漂流物には会いませんでした。

町のダウンタウンのはずれにある、Sitka Sound Science Centerという小さな海洋研究博物施設には、日本の津波漂流物の展示がしてあります。見つけても触らないように、など注意書きがありました。

話をした中で印象に残っているのは、ガレキよりも福島原発事故の海への影響を強く気にしているということです。海への流出で放射能の影響は薄まる、などと日本では説明されているのを思い出し恥ずかしくなりました。