2012年6月17日日曜日

メンデンホール氷河(ジュノー・アラスカ)

「アラスカの氷河は、景観の美しさという点では、世界第一といわれている。」
(渡辺興亜編『中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河』岩波文庫)

雪の結晶の世界的な研究者であり、その美しい随筆が長く愛されてきた中谷宇吉郎がメンデンホール氷河で調査をしていたことを知ったのは、旅から帰ってきてアラスカの書物を漁っていたときのことです。

南東アラスカ・ジュノーにあるメンデンホール氷河はジュノーのダウンタウンからのアクセスがとても容易です。街巡回バスのバス停からとことこ歩いて30分くらいすると、氷河が見えてきてそれはそれは心躍ります。




氷河の近くには短いトレイルが何本かあり、ジュノーの街の人たちのレクレーションの場になっています。



















氷河はどんどん後退して消えているようです。

地球温暖化が言われる一方太陽活動が弱まり寒くなるという話も聞きますが、抽象的な遠い話はともかく、自然の美しさが失われていくのはやはり悲しいな、と思います。