2012年6月3日日曜日

南東アラスカフェリーの旅

archipelagoアーキペラゴ、多島海という美しい名前が冠せられるにふさわしい南東アラスカでは、人が住む町やポイントをつなぐのは道路ではなく飛行機と船です。

シトカでBlue Lakeという湖に連れて行ってもらったとき、その静かさが耳の奥を押すような感覚をおぼえていますが、なによりも町の幹線道路が少しずつ、でも町からそれほど走らないうちに細くなり、それ以上行くと行き止まり、というところまで実際に行ったことを感慨深く思い出します。本当に本当に道の終わり。

フェリーの旅のよさは、氷河をいただく山々を遠景に針葉樹の深い森を間近に眺めながら、時には海の動物たちに自然に会えることでしょう。
↓わかりにくいのですがたぶんクジラの一種が尾びれでばしゃんばしゃん海面をたたいて遊んでいたところ。





航路の確認やチケットの予約はウェブサイトからできます。
Alaska Marine Highway
http://www.akmhs.com/

乗っている間は意外に揺れるので、外のデッキ上ではうっかりぼーっとしていられません。揺れるのは波のせいというより、フィヨルドの地形をぬって船が航行しているためで、地図を見ると細い細い間を走っていることに驚きます。
時々森の中に家がすっと現れるとじっと見つめてしまいます。いったいどんな人がどんな暮らしをしているのだろう。