2012年2月21日火曜日

大山(鳥取県)

月明かりの中歩く雪山の話を聞いて夢ふくらませていましたが、自然はまた思いがけない様相を見せて人を魅了します。鳥取・大山の雪山行はそんな旅でした。
2012年2月 大山


















夜明け前にブナの樹林帯をヘッドランプの明かりを頼りに登っていきます。雪は深くアイゼンをつけた足運びにうまく慣れません。

樹林帯を抜けた急斜面ではガスで視界が悪い。目印のポールの1本1本が頼りです。気がつけば髪も霧氷でぱりぱりになっていました。

雪に埋もれている頂上小屋屋根を利用した洞穴の雪をかき出し、中でしばらくお茶を飲んで休んでいると、外が明るくなってきます。白いガスが北側から切れ流れ、見る間に最高点剣ガ峰(1729m)が姿を現しました。雲海に浮かぶ剣ガ峰への尾根道はまさに神の道を思わせる眺めでした。


2012年2月 大山